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パリで個展「一生の夢」実現 東城中赤木睦代教諭 「牛の絵」芸術の都で勝負
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牛のエネルギーに魅せられ、ひたすら牛の絵を描き続けている城陽市立東城陽中学校(高野徹校長・生徒345人)の赤木睦代美術教諭(55)=二紀会会員=が来春、芸術の本場パリの老舗画廊で個展を開くことが決まった。「一生の夢が実現できる」赤木教諭は、生涯かけて描き続けてきた牛の絵が、パリっ子にどう評価されるのか、胸躍らせている。
美術教諭をめざしていた京都教育大学3回生の時に赤木教諭は、文部科学省の派遣学生としてパリ国立美術大学(エコール・ゼ・ボザール大学)に1年間留学。クロッキーやデッサン、遠近法など油絵の基礎をみっちり学んだ。その時に影響を受けたのが、大学で師事したアルベール・ザバロ教授。教授は、馬の絵を中心に情感のこもった絵を描く人だった。 もともと牛の絵をよく描いていたが、大学卒業後、教師になったのを機に本格的に牛と格闘を始めた。素朴でユーモアがあり、しかも迫力ある牛のエネルギーを表現するのに紙のキャンパスは物足りないと、吉野杉の焼き板を使うアイデアを編み出した。「むき出しの感性が訴えるリアリティには、凄まじいほどの迫力があった」(吉野純筑波大学名誉教授評)と称えられた作品「牛頭U」は、91年の二紀展で同人の最高賞を獲得した。 城陽市内で33年間美術教諭をつとめる中で、地場産業の金銀紙を使った独自の「金糸・銀糸で紡ぐ構想画」を編み出し、平成20年度授業に取り入れ実践発表、翌年度にはその成果を論文で披露している。 パリで個展を開くことになったのは、パリ留学時に世話になった洋画家麻田浩氏(故人)との縁。ギャラリーは、ルーブル美術館からセーヌ川をはさんだ向かい側の画廊街にある「ギャラリー・エティエンヌ・ドゥ・コーザン」。展示するのは油絵15点をはじめ、屏風絵4点、掛け軸12点のほか、生徒の作品4点(金糸・銀糸で紡ぐ構想画)、牛をデザインした着物と帯のセット。 開催期間は11年3月28日(月)〜4月2日(土)6日間。在フランス日本国大使館や城陽市、久御山町などの後援も得ている。すでに現地へ送る作品の荷造りを始めている。 夢の実現を目前に赤木教諭は、「生徒の作品を海外の人達に見てもらい、国際交流の一助になればありがたい。これまでお世話になった城陽市や久御山町の文化向上に役立つと同時に、日本の伝統産業に対する理解につながれば」と個展に向けての意気込みを話している。【藤本博】
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